ハワイ島ーキラウエア

4月になって留守してました。

強行軍でしたが、久しぶりのハワイに行ってきました。

今回は、ハワイ島only。

アドベンチャーツアー って感じで。(^^;

家族一緒なので、フラのレッスンはなかったですけど

なんだかんだ、フラに関わる旅だったな〜 と思います。

私の好みで引っ張りまわしてた・・・?(^^;

まあ、家族も楽しんでましたけど。

 

でもって、こちらでは、フラにも関わるトコ、ピックアップしてレポートしますね。

 

フラをしていると、やっぱり、ペレ って、根幹にあるのかな〜 とか

思ったりします。

メレにも多く登場するし、

世界でも最も活発な火山がデンッと鎮座していて、そこから流れ出る溶岩は今だに時々町を飲み込んだりしてるし。

 

ペレ は、ハワイ島のキラウエア火山、その中の、ハレマウマウと呼ばれるクレーターの中に住んでいる という、火の女神 です。

噴火する火山と同様、怒りっぽく、嫉妬深く、気性の荒い火の女神 ですが

反面、とても美しく、惚れっぽく、時々人間の美女に姿を変え、イケメンを誘惑しに行ったり。

なんとも人間的な神様 です。

ハワイの神様 って、日本と同じでヤオヨロズ在わすので、

神とは言っても、位が高い低い が様々あるのですが、

国作りをしたような高位の神様とは違って、ちょっと下位、人間に近しい神 のようです。

ハワイには、そんな感じで、たくさんの神がいますが、その中でも、一番の影響力を誇ってるのが

ペレなのかな と思います。

なんせ、直接的に、自分らの生活に関わってくる、身近な圧倒的力を持った存在。

何年か前も、町が溶岩に飲み込まれました。

日本でも、ニュースになってましたね。

日本なら、流れてくる溶岩(超遅いスピードで、日々じわじわと自分の家を飲み込まんとする)、

上流で堰き止めたり、流れを変えたり、できるんじゃ〜ないかな と

思ったりもするのですが、

ハワイの人は、ソレをしません。

「ペレのご意向だから、逆らえない。しょうがない」と、静観してるだけ。

自然の力、ペレの意向 に逆らってはいけない というのが、ハワイの人の考え方。

ペレに逆らい、余計怒りをかうと、もっと恐ろしいことが起きる という信仰的な考え方もあるみたいですが、

まあ、実際問題、溶岩の流れを変えてしまって、それがヨソの家に被害を出してしまったりすると、それまたイロイロ大変だから って現実的な問題もあるようですが。

それでも、まあ、そんな土地、ペレ様の座す地域に住ませてもらってるワケだから

何されても、しょうがないな〜 って感じなんでしょうね。

 

そして、そんなペレの存在を実際に感じてみたくて

今回は、ハワイ島・アドベンチャーツアー。

がっつり周りたかったので、ツアーには入らず、

レンタカーとレンタサイクルで、周ってみました。

ホントは、流れるマグマが海に注ぐところを一番間近に見られる という

ラヴァ(火山)クルーズに申し込んでたんですが。

でも、ハワイに行く2日前に、

「申し込んである7amのツアーがなくなったので、4:30amのツアーにしてくれ」

と、現地クルーズ会社から一報があり。

前日もあちこち周り、夜遅いので、3時起きのツアーは、かなりキツく。(^^;

その他の対応も、かなり感じが悪かったので、結局キャンセルしてしまいました。

残念は残念ですが、1週間くらい前に、その付近の岩盤が崩落する可能性があるってことで

船での見学も、距離が制限されてしまってて、結構遠くからだったので、

ま、それなら、自分の足でいける陸地側から行こう と考えました。

そんなこんなで、あちこちから、色々な角度から、ペレ様接近 を試みました。

ハワイ島に着いた日の夜、

今回、一番行きたかった、ハレマウマウへ。


(これは翌日に、もっと遠くから見たハレマウマウですが)

ジャガー博物館から、ちょっと遠目にしか見れませんでしたが、

そんなに大きくないクレーター。

白い水蒸気がモクモク上がってます。

そのクレーターの周りを1周、歩きたかったんですが。

今は、無理みたいで。

昼間見ても、もう落ち着いた、穴 くらいにしか見えないけれど

夜に見るべし! というアドバイスで、暗くなってから行って見ると

こんな感じ。

もう、火柱は上がってるわ、地の裂け目は赤く光ってるわ、

活動真っ最中。

すごいな〜・・ 火山。

地球の中身が露出。

あんなに光ってるのに、昼間は見えない・・てのが、不思議な気もしますねぇ。

やっぱり、火山は、夜見るに限ります。 寒くても。

 

ジャガー博物館には、キラウエア火山の学術的な展示もあったり

ビデオも流されてて、興味深いです。

 

そして、下のは、「ペレの髪」と言われる、噴出物。

噴火の際に、ガラス質の物質が細長い形状で噴出されたりするそうで、

見てみたかった「ペレの髪」、本当に髪の毛みたいでした。

そうそう。

ハワイ島では、あちこちに溶岩ありますが、

これらは全部、女神ペレの一部なので、

持ち帰ったりすると、ペレの怒りをかい、

とんでもない不幸があるそうな。(^^;

溶岩を荒らすな という意味の伝承なのかと思いきや

「おみやげにしようと持ち帰ってから、不幸続きで、怖いから、返します。供養して戻してください。」

という旅行客からの手紙と溶岩が、年間ものすごい数、送られてくる

というのは有名な話なので、

絶対持ち帰らないように。

でも、記念に持って帰りたい気持ちは、ホントに分かりますわ〜。

怖いから、持ち帰りませんでしたが。

 

翌日は、ほぼ一日かけて、昼間のキラウエアを感じに、あちこち行きました。

まずは、朝一で、キラウエア・ビジター・センターへ行き、情報集め。

短い周遊コースを散策したり、キラウエアのカルデラを眺めたり。

オヒア・レフアも思っていたより見ることができて、感激でした。

今、ハワイ島のレフアは、病気が流行ってしまっているとかで、だいぶ枯れて

しまってるそうです。

なので、見れるか心配だったんですが。

でも、確かに枯れてる木も多かったので、今後どうなることやら。

日光の戦場ヶ原と登別の地獄谷をミックスしたような、なんとなくデジャブ感の

ある景色をハイクしましたが、ハレマウマウの方まで歩くことはできないようで、

諦めて、車ですぐ近くのイキ・クレーターへ。

こちらでは、溶岩が通り抜けた、地中の穴がトンネルになった、サーストン・ラヴァ・チューブを見学。

トンネルは短いものでしたが、その周りの鬱蒼とした森は、ハワイっぽくて雰囲気良かったです。

(植物と鳥の声がね)

 

そのあとは、車でしばらく、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードという海まで向かう道を降下します。

溶岩が飲み込んだ地域なので、黒い溶岩の固まった大地がずっと広がっていたり、

なんとも不思議な光景です。

海まで、相当下るのですが、どのくらいの日数かけて、こんな距離を溶岩が流れていったのか・・・

自然の力ってすごいなぁ と感じる世界でした

でもオヒア・レフアはところどころ生えてます。強い木だなぁ。

道路脇の溶岩台地。

道の最終地点。 青い海が、溶岩の黒い岸壁に打ち寄せてます。

とってもいい景色です。

 

その後は、同じ道をまたボルケーノまで戻り、

ぐるっと大回りして、ケアアウやパホアの町を抜けて、また海際まで降りてくるんですが。

車で1時間以上かかったかなぁ。

カラパナという町です。

その海岸線は距離にして10キロくらいしかないんですけど、

その間には今まさに赤い溶岩が海に流れ込んでいる場所があり、立ち入り禁止なんですね。

カラパナには、レンタサイクルのお店があり、途中まで自転車でダートの道を入っていくことができます。

歩くと相当あるってことなので、自転車便利なんですが

でもアップダウンは結構あるし、結構な砂利道なので、しんどかったです。

それでも、周りの非日常的な眺めは、疲れも吹っ飛ばしますね。

道の脇の景色です。 さすがに固まった溶岩が新しいせいか、迫力が違います。

黒々としている大地が、日光でテカテカ黒光りしてます。

奥には、湯気を上げている部分もところどころあり。

まだ赤い溶岩もあるみたいですね。

そういう場所は危険なので、案内人がいないと入らない方がいいと思います。

それにしても360度、こんな黒々ウネウネとした大地。

火山の力、ペレの力 を感じます。

 

自転車で行けるところまで・・・ 30分以上は漕いだかなぁ・・ロープが引いてあって

これ以上立ち入り禁止 の看板なども立っていて、やっとこ終点 です。

そこに自転車を停めて、脇の溶岩台地の上を歩いて、崖のところまで。

海際には、結構人がたむろってました。

着いたのは15時半くらいでしたが、その後、日没までそこにいる ってこと

計画を立てた旦那から聞いて、びっくり。

そんなに時間潰すのか〜〜 と思いましたが、

夜にならないと、ドロドロ溶岩が肉眼で見れないとかで。

 

お目当は、何メートルくらい先なんだろう・・ このモクモク煙を上げているこの崖。

ロープが引かれてて、この先は、立ち入れないんです。

もうちょっと近くから見たい気もしますが。

煙は、溶岩が大地から海に流れ込んで上がる、水蒸気 です。

溶岩が常に流れているので、崖ももろくなっているらしく、

見ている間にも、何回も、崖が大きく崩れて、海にすごい煙を上げて落ちてました。

遠くだけど、すごい迫力です。

1時間以上もここにいて、ひたすら遠くの崖を見てましたが、

結構時間潰せるもんですね。

前には、溶岩の落ちる崖、

後ろには、大きな虹が出てました。

そして周りには、こんなとこまでたどり着いた観光客。

日没近くなってくると、溶岩の赤い光がチラチラと煙の中に見えるようになってきました。

風が吹き飛ばしてくれれば、よく見えるんでしょうが。

海際なので、結構な強風なんですが、クリアには見えなかったです。

でも、大地を流れてきた溶岩が、1本だけではなく、無数にあって、

袋田の滝 くらいの感じで流れているのが見えました。

すごいな〜〜 崖をどんどん壊し、

でもって、海に注いで、冷えて固まって、また新しい大地を作るんでしょうかねぇ。

大自然の神秘です。

 

暗くなって、こんな感じ。

 

で、あたりが真っ暗になるまで見て、

さあ、そろそろ帰らなきゃ・・・ となったのですが

もともと立ち入り原則ダメ みたいな地区なので、

もちろん電灯なんてないし、

用意してきた懐中電灯頼りに、自転車まで戻り、

あとは、真っ暗な砂利道を懐中電灯をつけながら、延々と疾走しました。

ほんとーに疲れた・・・。(^^;

先が見えない、周りには何もない、砂利で転びそうになる、

異次元に迷い込んだような、怖〜い感覚でした。。

なかなかレンタサイクル屋さんの出発地点が見えてこないし、

疲れました。

溶岩見に行くのは、懐中電灯、必須 ですね。

 

こんな感じで、一日おしまい。

火山巡りの濃い一日でした。

なかなかできない経験ですね〜。

また見てみたい気もするけど・・・ もう十分すぎ〜・・ な疲労感もものすごく。

でも、感激はしましたよ。

なんとなく、ペレを身近に感じることのできました。

 

他の日の観光は、また後日、書きます。