キラウエア

ハワイ島、キラウエア火山の噴火が止まらないですね。。
連日の報道、そのスケールの大きさにただただ驚いてます。

カラパナの溶岩の大地で180度見渡したのは・・ 去年だっけか?
ドライブした道も、歩いた道も、チャリ飛ばした道も、
ひょっとしてまた、溶岩の下になってるのかも。。
またさらに、黒々と光ったあの溶岩の模様のだだっ広い大地が広がるのかもしれないですね。。
なんとも言えない気持ちです。

家が燃えてしまった住民の方達も多く出てますし、大変だろうなぁ・・と思いつつも
あんなにパワフルな溶岩の流れを見ていると、地球って生きてるんだなぁ・・と妙に感動したり
今まさにドクドクと流れ出しているマグマをそばで見たい・・ とソソられてます。

フラをしている者にとって、キラウエアはペレの住処だし
あのマグマの流れはペレそのものというか・・ペレを考えずにはいられないです。

ペレは、キラウエアのハレマウマウというクレーターに住むという、火の女神

と考えられたり、本に載ってたりますが、
「神」として捉えず、「半神半人」と捉えられている場合もあり、
いわゆる、ハワイを創生した上位の神 とは隔てられていて、下位の神?の扱い だったり。
私の習っているカラニ先生の言われるには、「ペレは神ではなく人間」ということで
他の島から航海で移り住んできた、女酋長 とか、それが伝えられていく中で
神格化された って話もあります。
日本の大国主命 とかだって、神かもしれないし、人かもしれないし。。
大昔の偉人が、だんだんと神のように扱われていった というのが多いのかもしれないですね。
なので、カラニ先生とかは、「ペレにフラの奉納 とかって、意味ない」とか言われます。「人間に奉納してどうする」って。
まあ、そう言われちゃうと、ペレを祀ってたり、祈りを捧げている人たちがどうよ ってことになってしまうので・・ 私にはなんとも言えないのですが。(^^;

ただ、神にしろ、人にしろ・・・
ペレ というか、あの噴き出しているマグマ、大地を飲み込むマグマ、
家や林も全部燃やし尽くして何も残さず、
後には冷え固まった、うねうねと黒光りしている360度見渡せる硬い大地、
なんかそういうものを見ていると、自然のパワーってすごいんだなぁ と恐ろしいような感嘆するような・・・ 畏敬の念 ってまさにそんな感じです。

ハワイ島の、あの辺りに住む人たちって、溶岩の上に家を建てているので
いつかはこうやって飲み込まれることもある ということを思いながら生きてるし
ああやって住むところがなくなっても、達観してる感じがあります。
「大地はペレからの借り物。今は家をキレイにして返すだけ」
という考えだとか。
もちろん、悲しんでいる人もいるし、騒いでる人もいるのだけど(他からの移住人)
元からのハワイ人 ってのは、そういう考え方が身についているとか。
活火山のそばに住んでいる人たちは、その心構えがないと、住んでられないですね・・きっと。
でも、そういう考え方が、とてもハワイっぽくて、すごいなぁ と思います。

昔々のハワイ人は、土地に対して、執着がない って学びました。
有限の命の人間が、土地を所有  って感覚がなかったそうで。
大地は、自然から借りているもの だそうです。
そんな、のんびりした人たちだったので、後々、欧米人が入り込んできたときに
どんどん土地を取り上げられてしまいました。
勝手に占有されていったのを「ほえ〜?」と眺めていたハワイアン。
欧米人が悪者に見えてきますわ・・。
いや、実際、やりたい放題 していったんですけどね。。
そんな話はまた今度。

キラウエアの活動は、だんだんと収束には向かっているそうです。
でも、今回の被害はすごいですね。。
どこまで行っちゃうんでしょうか。
早く収まることを祈ります。

ハワイアンはタフなので、
また冷え固まった黒い溶岩の大地の上に、家を建てて行くんだと思います。
前に行った時は、ハワイ島の溶岩の固まった上に、掘っ立て小屋がいくつか建ってました。
お店や集落はおろか、水も電気もないような、
木も畑も草さえも、なんもないんですけどね・・。(^^;
あれ、不法占拠なのかなぁ・・。多分??

補足ですが。
キラウエアのマグマは、じわじわと流れるので、住民は準備をしてからその地を去ることができます。
爆発的な噴火 とか、そういう感じでないので、住居や土地は被害を受けますが
死者は出てないのです。
そういうところも、土地の人にペレが畏敬される理由なのかも・・と思います。