He Lei Aloha No Hiloについて

先週末、コンサートで踊ったこの曲 ですが
Kalani Peaさんのデビューアルバム『E Walea』の中の1曲で、
パワフルな歌声で心躍る、一度聴いたら絶対クセになる曲です。
これ聴いてたら、もう、頭の中、回る回る・・・😅
いつか振り付けて、踊りたい!! と思いましたよ。

振り付けを考える際、私の場合、
まず最初に、歌詞があれば見て、
辞書で単語やらを調べます。
作詞者本人の英訳があれば何より心強いですが
ない場合が多いので、翻訳されている文章などを本やネットで参考にします。
ただ、日本人が翻訳している訳は、作詞者本人のモノではないので、あくまで参考程度。
自分で辞書やらを引くと、ん〜? と思うことも多いので。
固有名詞の地名が出てきたときは、ネットで引きまくる。
画像だけでも出てきたらラッキー。どんな地形か、どんな気候か、どんな逸話があるのか なども調べます。
雨・風 などの自然現象は、知らなきゃ分からないモノばっかりなので、それも調べまくります。
神様が出てきたら、神話はヒットするだけ読み漁り
もちろん、花・鳥 なども、調べます。
と、なるべく具体的に理解してから、振りを組み立てていきます。
組み立てる間に、ハワイのダンサーさん達が同じ曲を踊っている動画 なども参考にします。
ハワイの人には常識なのかな と思うような、例えば、地形 とか、ハンドモーションで分かったりもするので。
あ、すり鉢状なの? とか、あ、思ったより低い山かな? とか。
でも、マネになってしまってはいけないので、あくまで参考。
似ないように の参考 でもあります。
そんな作業をしながら振りを作りつつ・・ 
実際踊ってみて、足がスムーズか とか、単調になってないか とか、
曲の演奏上のポイントポイントに演出入れたり とか
観てる人が面白いと思ってくれるように
躍る人が楽しくなるように 
とか、そんなの考えながら作ってます。
結構悩むんですよ😓

で、この曲は、、 実は、訳し始めてから、すごい詰まった💦
なんで? な疑問がフツフツ湧いてきて、
あちこち日本人が解説している記事を読み漁りましたが、
「ほんと?」な感じがして・・・

結局、「本人に聞いてみるのが、一番でないか?」に辿り着きました。。
アレコレ、こーかな?あーかな? と推理も必要かもですが、
やっぱり歌は、作った本人でないと真のところは分からないし、
間違ったままの理解で踊ってはいけないような気がするのです。
そりゃ、作者が亡くなってしまっていたら聞けないですが
私の師事しているKuana先生も、よく
「生きてる人には聞くのが一番。直接聞ける時代に生きていたら幸せ」
と仰ってます。

とはいえ、Kalani Peaさんとはお話ししたこともなし
あの大人気のスターが教えてくれるのだろうか・・・💦
どんだけ、当たって砕けろ なんだろ〜💦

と思いつつ・・
SNS大好きそうな、人柄良さげな・・に期待を込めて
質問を投げかけました。

疑問点は、

普通、ハワイアンソングでは、「花」が出てくると、
思いを寄せる人のたとえ などの場合が多いわけですが、
この歌の場合、なぜか、1番は「loke」(薔薇)が出てくるのに、
サビ「huahekili」=4番「naupaka」が同じナウパカ だとして
なぜに、ロケとナウパカ、2つの花が並んで出てくるんだろう??
それと、1番に出てきたロケ と言ったら、普通
「え?マウイの歌?」
となるところなのに、 まるでなかったかのように
その後は、ナウパカが至高の花 と挙げられる・・

なぜに?
どういうこと?

という違和感が半端ない 歌でした。

そこをクリアにしないと、なんだか振りも作りにくい。
まあ、全部、踊ってみたら、pua になっちゃうんだから
知らなくても良いのかもしれないですが・・・
単に、好奇心かもしれないですが。

また、他の解説されている方々だと、
「この歌は、ラブソングだ」という方と
「(その当時主流だった)ハワイ国民の愛国心と不屈の闘志を表しているのかも」という方も

それぞれ、なんとなく納得もできる感じなんですが

まあ、ダメ元で、全部聞いてみよう!! と、大それたことを実行しました。
今は便利ですね。
SNSでお伺いをしてみました。
目に留まらないかもしれないし、お忙しいかただと思うのでまあスルーされちゃうかなぁ
とは思いましたが。

ところが数日後、お返事がありました。
Kalani Peaさん、ご本人ではありませんでしたが、
パートナー兼マネージャーのAllanさんからご丁寧なお返事をいただきました。
あ〜あのいつもKalaniさんと一緒のかただ〜!
とびっくりしまして。
Kalani Peaさんご本人から聞いて、回答を下さったんですね。

その後、ご丁寧に、3往復のやり取りをしてくださり、
本当にありがたかったです♡
これぞ、ハワイのALOHA ?
嬉しかったです。。😊

この歌のナウパカについては、きっと同じ疑問をお持ちの方も多いかと思いますので
ご本人からのお言葉を記録しておきたいと思います。

Kalani says pua loke is the rose blossom where Naupaka comes from- Maui.
Naupaka Gouveia is the pua loke (the rose blossom of Maui).
Naupaka is Kalaniʻs friend who now lives in Hilo.

Naupaka は、マウイ出身で、今はヒロにお住まいになっている、Kalaniさんの大事なお友達 だそうです。
つまり、Naupakaさん で、女性、 なんですね。
loke と書いたのは、マウイ出身のNaupakaさんのこと ですね。
その後もお伺いしたところ、こんな感じで。

Naupaka is a woman. Her name is Naupaka Gouveia, a friend of Kalani and Kumuhula Devin Kamealoha Forrest.
Naupaka is also a native species of shrubs seen near coastal areas or in the uplands. There are tiny flowers on it as well.
Itʻs a song about a beautiful woman named Naupaka who currently resides in Kalaniʻs hometown in Hilo with her family.

ただ、ハワイの歌には、意味を重ねるカオナということもあり、一応確認しておこうと・・
日本では、「浜で根を張るナウパカの花がハワイの地を守っている という、外国からの圧力への抵抗やプロテクトハワイの気持ちが込められているのかも・・」という話や、「情熱的な愛の歌だ」という話もありますが・・
とお伺いしてみたのですが、
どうも、ナウパカは、そんな強い花(存在)ではなく、「守られるべき花」という思いがあるそうです。
最後のお返事は、ご本人から かな? とも思うのですが・・

Naupaka is for the pua of the shoreline and upcountry.
To protect this pua, to protect your loved ones.
Itʻs a song about love and for love.
ʻAʻohe anu, ʻaʻole māʻeʻele (No chilly, never be left in the bitter cold).
Always love and protect such pua.
Mahalo for the love and support in my mele.

ALOHA だなぁ・・・♡
ありがたいです。。


「7月に、貴方の He Lei Aloha No Hilo を貴方の生歌で踊らせていただきます!」というお話をお伝えし、
ほんとーーーにご本人にお会いするのが楽しみだったのですが・・・
あああ・・・ コロナ、ホントに悔しいなぁ。
いつも「ムラサキイチバン!!(紫一番)」とコンサートで語っているKalaniさんへのALOHAを表そう と
今回、紫のトップスを揃えたんですけどねぇぇ〜〜〜・・・。

またいつか、ご本人の前で、踊らせていただきたい・・・ と 思いました。

ハワイの皆様も、どうぞお元気で・・また日本に早くいらしていただけるよう
コロナ撲滅・・ 祈るばかりです。。